東南アジア タイ15〜16世紀頃スコータイ時代にタイ中部のシーサッチャナーライで焼成されたもので、昔この様な陶器製の人形が数多く作られました。
詳しい用途は不明な点が多いですが、殆ど首が折れて出土することから祈願(身代わ り)人形と言われています。
おそらく当時、病気や怪我から身を守るために、首が折られ川に流されたり地面に埋葬された様です。
発掘出土品で、その殆どが首が欠損して胴体と別に出土し、似た様な色合いの首と胴を接合して売られています。
しかし非常にごくまれに、首が折られていないものが見つかります。
出品の像は首の破損や補修も無く、窯疵が下部に見られますが全てオリジナルを保っている希少な一品です。
また珍しい大きさのあるユニークな顔つきの人物肖形像です。
資料本「THAI CERAMIC ART The Three Religions」に同種の記載があります。