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写真:村井香
イラスト,デザイン,ディレクション:峯田和伸
収録曲
SIDE A
01.はじまり Ouverture
02.十七歳 Seventeen
03.SKOOL KILL Skool Kill
04.日本発狂 I Am A Mess
05.若者たち Juventus
06.駆け抜けて性春 Ballad For Brutal Dreamers
SIDE B
01.漂流教室 Classroom Blue Tears
02.BABY BABY Baby Baby
03.べろちゅー Kiss In Heaven
SIDE C
01.人間 Rahula
SIDE D
01.東京終曲 Tokyo
02.まだ見ぬ明日に Dragon Days
この音源の最終マスタリング時、頭から最後まで通して聴き終わったときに「愛と怨念の戦いだ」「愛をもう一度生み出すためには強い怨念が必要だ」と峯田が小さくつぶやいていたことが印象的だ。「BEACH」はいわゆるライブ盤ではなく、徹底して独自の創作にこだわったライブリミックスアルバムになっている。舞台「裏切りの街」で舞台音楽を担当し、舞台のサウンドトラック「SEX CITY ~セックスしたい~」で多種多様な楽曲制作の経験を経て、ベースの安孫子真哉がアルバム全体のミックスとプログラミングを担当した。余談になるが、安孫子は一年以上もの間、毎日朝から深夜まで楽曲の編集作業を繰り返していた。楽曲のイメージを追求し続けた結果、M11「東京終曲」はギター以外を新たにプログラミングし、またM12「まだ見ぬ明日に」同様、ライブテイクの歌を使わず、スタジオで歌を録り直している。
ぶつかり合いながらも自分たちの音を追求するメンバーの執念が緊張感の漂う阿鼻叫喚とした現場の空気を作り、
かと思えば、感情をこめて峯田が歌入れを終えたあとの、ひとつの楽曲が形になった瞬間に体験できる達成感はこのうえない快楽をメンバーにあたえる。
アルバム制作の途中、混沌の渦を彷徨った結果、ギターのチン中村、ベースの安孫子が脱退。2014年1月にドラムの村井もバンドを脱退。
4人の普通の男たちが繰り広げた戦いの記録として、この2枚の作品が、少しでも多くの方に届いていくことを心の底から願っている。